2017年版カレンダーフォトコンテスト受賞作品

2017年版カレンダーフォトコンテストから、学生部門とスマートフォン部門が新設されました。
■一般部門  ■学生部門  ■スマートフォン部門

一般部門:組合長賞(1点)


撮影場所:裾野市深良

6月「夕焼け」

土屋 信子 様

講評

 タイトル通り、まさに見事な空一面の夕焼けです。縞状に横に伸びた雲とは対照的に、縦に通る水田のあぜが、全体を引き締める良いアクセントになっています。左手前上空に迫る雲と右奥に控える富士、その麓の建物群と左手の木々など、見事なコントラストです。良き日本の農村を感じる1枚です。

一般部門:優秀賞(2点)


撮影場所:長泉町桜堤

4月「桜の絨毯の上で!」

神尾 久美 様

講評

 散る桜も風情があるものですが、やはり咲いている姿を残したいところ。その両方をうまくまとめました。風の強い日の翌朝に狙って向かわれたとのこと。画面いっぱいに伸びる枝が見事なだけに、先客がいらっしゃったのか、中心で撮影に勤しむ方が目立ってしまったのが惜しいところです。


撮影場所:沼津市井出

7月「優美」

大島 悦子 様

講評

 花の写真は満開を収めたくなるものですが、まさに開かんとする、つぼみを題材とすることで、生き物としての躍動感を表現した作品になりました。露や葉脈がはっきりと分かる大きさもポイントです。2016年は群生地で有名な琵琶湖などで、鳥獣害や病気が疑われるハスの消失がありました。今、ここにある美しさに感謝です。

一般部門:入選(9点)


撮影場所:沼津市江浦住吉神社

1月「水祝儀の瞬間」

早野 由香 様

講評

 さいたま市から通い、4年がかりで捉えた執念の1カット。1月2日の極寒の中、水がかかることを覚悟で前に出た位置取りから思いが伺えます。水しぶきの勢いもさることながら、楽しそうな表情が雰囲気を伝えてくれます。


撮影場所:沼津市香貫山

2月「駿河の夜明け」

川口 泰弘 様

講評

 まるで夜景スポットのパンフレットになりそうな印象ですが、富士山と駿河湾を一緒に入れようとするあまり、それぞれのパーツが小さくなり、空が全体の半分を占めています。景色を絞ることで、伝えたいことが強調されたでしょう。


撮影場所:裾野市須山水ヶ塚

3月「雪晴れの朝」

岡本 芳隆 様

講評

 木を大きく力強く見せることによって、雪化粧の富士山の優しさが伝わってくるようです。雲ひとつない澄みきった空は、ともすれば何もないスペースに思えてしまうところですが、絶妙の良いバランスになっていると思います。


撮影場所:清水町柿田川

5月「初夏の清流と富士」

臼井 正明 様

講評

 自然には柿田川にだけ残っているとされる、「ミシマバイカモ(三島梅花藻)」と富士山を写したものとのこと。やや左手の木々が水面への写りこみが強く、藻の鮮やかさが薄れてしまいました。もう少し右に寄ることができればバランスが取れました。


撮影場所:沼津市大平

8月「盛夏」

竹内 桂子 様

講評

 ヒマワリを見ると「夏」「暑い」と思い込んでしまいますが、背景の中心に涼しげな雲をまとった富士山が見えることで、高原の空気が届くかのような清涼感を生み出すことができました。


撮影場所:裾野市須山

9月「雲躍る」

細川 純也 様

講評

 迫り来るように広がる雲を「躍る」とタイトルに入れました。ソバ畑と富士山の作品は例年見受けられる中で、角度や富士山の位置だけではなく、偶然の一瞬に意味を持たせられた発想が作品から伝わりました。


撮影場所:裾野市須山

10月「夕照」

岩浅 利泰 様

講評

 見渡す限りの金色の景色に、建物らしきものも見当たらず、わずかに右上の雲の隙間から覗く青空が映えています。よく見ると手前の右側にピンク色の華が写り込んでいて、ほんの少しの違和感を与えます。トリミングしても良かったです。


撮影場所:裾野市平松

11月「小春日和」

吉野 昌宏 様

講評

 平らな瓦を並べ、継ぎ目にカマボコのように盛り付けた漆喰を塗った「なまこ壁」。そこにぶら下がる干し柿は季節を彩る風物詩です。ただ、左上の空白や、右上に写り込んだ棒がやや残念。下からの角度で迫力を出したのは良かったです。


撮影場所:沼津市西浦

12月「完熟みかん」

杉山 榮一 様

講評

 「はじめ温州」という、2008年に品種登録となった新品種。ミカンの肌質が分かるほど、しっかり寄りながら、富士山と海も押さえた力作でしたが、木の影が中央に出てしまいました。もう少し高い位置ならば影が目立たなかったかも知れません。

学生部門:最優秀賞(1点)


撮影場所:清水町伏見

「輝く水面」

遠藤 美空 様

講評

 水面に映る木を、うまく円形に見える位置で切り取ることで、一見して天地に迷う、アーティスティックな一枚になりました。明と暗のバランスに加え、暗さの中に見える濃い青が、さらに幻想的な雰囲気にさせてくれます。狙って撮るのは難しい、足と感性で生まれた作品です。

学生部門:優秀賞(2点)


撮影場所:沼津市平沼

「夏のはじまり」

原田 祐見 様

講評

 花びらのアップは難しい題材で、傷みやしおれのないものを最高のタイミングで収めるには日々の観察か、運が必要です。さらに背景の雲と青空がそろい、夏らしい写真になりました。


撮影場所:裾野市

「出荷待ちの朝」

傳 晴人 様

講評

 出荷を待つロール状の芝を、雪に覆われた富士山と併せました。ポイントは手前の影。静かな初春に、長い影が動きを出しています。撮影者の傅さんは2年前には7歳で、このコンテストで一般に混じり、堂々入選されています。今後も活躍を期待しています。

スマートフォン部門:最優秀賞(1点)


撮影場所:長泉町

「夏 コントラスト」

室伏 かなえ 様

講評

 半分影に隠れた水田で、田面の水に映る空の青さが際立つ、不思議な風景です。カメラを持って撮影ポイントを探す際は、これほど日陰になっている場所は狙わないでしょうから、手軽に撮影できるスマートフォンらしさが出ている気がします。もうすこし水面の青空が中央にあると、不思議さがさらに際立ったでしょう。